気功は頑張ってはダメ?
ほんじつはおめでとうございます。The Kerria Sと申します。
今回は気功を練習・修行・ワークする上で大切な考え方の一つを述たいと思います。
いきなりの結論ですが、それは ”頑張る必要はない” となります。
早く上達したい・結果を出したいのに”頑張らない”とはどういうことか? 考えていきたいと思います。
”頑張ろう”と思うということ
頑張ろう言葉の裏には、頑張らないとうまくいかない、頑張らなくてはいけない、という意味が隠れていると思いませんか?
頑張らなくても出来ることに対しては、”よし、頑張ってやろう!”とは思わないですよね? 好きなことに対しては、頑張ろうと思わないでひたすら没入して行えることでしょう。
(例えば、徹マン=夜通し麻雀が好きな人は頑張ってやっていませんよね?好きで好きでやりたくてやっているだけですよね。嬉々として辛い条件の麻雀をやっています。ところで今でも徹マンをする人なんているのだろうか・・・私の学生時代にはうじゃうじゃいましたが・・・)
ちょっと例がおじさん向けすぎるかな?(笑)
気功がHave toになっていないか?
やりたいこと、興味があることのはずの気功が、やなければいけないことになっていませんか?
趣味として、自分の健康維持のため、IQなど能力開発のためといった方は、やりたくてやっているはずです。気功のワークが見えない気を扱うこと自体が楽しい、健康を維持することで思うような生活を送りたい、IQをあげて人生を豊かにしていたい。などなど本来は、”やりたくてやっている”はずですよね?
それがいつしか、気功を上達するためにこんなことを思っていませんか?
”もっと気を感じなければならない”
”もっとワークする時間をひねり出さなければいけない”
そして
”もっと頑張らなくてはいけない”
いつの間にか”〜しなければならない”=Have to となっていませんか?
人によって気功を行う目的は様々です。特に重篤な病気の治癒が目的で気功を併用する方の場合は、好きで気功をやっているわけではないという方もいます。他に手がないから仕方なく気功を行なっているのだと。(実際に何人かお会いしたことがあります)
このような方も自身の又は自分のご家族への願望(長寿、健康、笑顔、遺産などなど)があり、その為のツールとして気功をしていることに変わりはありません。気功自体がつまらないものでも、本当の願望がある限り、そのツールを使用すること自体は ”Have to” ではないはずです。
”Want to"の中に気功があるといいなぁ
気功自体がやりたいことの対象である必要はありません。(私は気功自体を行うのが好きな部類の人ではありますが) しかし気功をやることで、自身のやりたいこと” Want to”に近づいて欲しいのです。
やりたいことをやるということは、楽しいはずです。
やりたいことをするということは、好きでやるということです。
そして先程述べた例のように、頑張る必要はないのです。
やりたければ、好きであれば、自然にガンガンやる状態を自身で作り出していきます。(無意識が働くともいえます。)
これを言い当てている諺が、”好きこそ物の上手なれ”であります。
(思えば私も気功を始めた時は狂ったようにやっていました。遠い目・・。新幹線を山手線のように乗り回して全国の道場に足を運び、研修料もなんとか工面して、土日や有給を駆使して行いました。体力的にもきついと感じてないし、辛くもなく、ひたすら楽しかったですね。今はちょっと違う楽しみ方をしていますが。でも気功のワークはいつでも楽しいと感じています。)
頑張ろうと思うと力が入る
ちょっと補足です。
頑張ろうと思うことによるマイナスの面の一つに、そう思うことで体が硬ってしまうことがあります。
”よし、やるぞ!”と気負いすぎてしまうのです。
体が硬ってリラックスしないと微弱で繊細な気の感覚をキャチできません。感知できないものはコントロールできないので、気のコントロール=情報のコントロール=気功がうまくいきません。
ですので体をリラックスさせるためにも、頑張ろうと思いすぎないことが大事になってきます。
楽しくなくなる理由
もう一つ補足。
さまざまな理由で気功を行うこと自体が楽しくなくなる場合があります。
その原因としては、”気を感じられない”、”気功の効果を感じられない” ということに尽きるのではないでしょうか?
ですので特に初心者のうちは、日々の気功のワークで細かな気づきを得て、そして気功の先達たちから自身も施術されて効果を実感することが大事でしょう。
そして、気は感じる、効果も感じる、でも気功はもういいや、という方もいるのではないでしょうか?
これは自分のゴール・目的が定まっていないからだと思います。(ほぼ断定して良いはず)
気功を使って何をしたいのか? もしかしたらそのゴールに向かうには気功は必要がないのか?
一度自身のお棚卸しをしてみるのもいいかもしれませんね。そしてまた必要になったら、やりたくなったら気功をまた始めれば良いと思います。