気功的共感覚(気を見る感じる)の深堀
ほんじつはおめでとうございます。The Kerria Sasaと申します。
随分と間が空いてしまいましたが、本日(本稿)は(またまた)共感覚について考察してきます。
これまで本ブログでは、気を感じることは五感にマッピングすることと説明してきました。
脳と心がキャッチした何らかの情報(外部からでも内部からでも)を、本来人間がもつ感覚に再マッピングするのです。
これを気功では、”気を感じる”や”気が見える”と言ったりするわけです。
繰り返しになりますが再マッピング先は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感です。
よって、再マッピング先が視覚の場合”気が見える”ですし、手のひらの触覚の場合”ビリビリと感じる”になるわけです。
中には嗅覚にマッピングされ匂いで気を感じる人もいますし、味で感じる人もいます。
ここで注意しなければいけないのは、五感の一つ一つもその中でも色々あるため、そうと気がつかない可能性があることです。
これはすなわち、気を感じることができない人は、気がついていないだけの可能性があるということです。
視覚
例えば、視覚で気を捉える場合のことを考えてみましょう。
視覚で気をとらえるということは、一般的に気が見えるといえます。
気が見えるというと、多くの人はいわゆる”オーラが見える”と考えるでしょう。
アニメやSF映画のように、人体の表面数センチの光る層のようなものであったり、体全体を包む光る繭のようであったり、立ち上る炎のようであったりします。その光の色は様々です。
このように気が見える人は確かに多い(!)のですが、情報を”視覚”に再マッピングするということは”光る”だけではありません。
一般的に視覚がとらえるものは、明るさ、色、形、動き、と言われています。
先述のオーラは”明るさ”や”色”に、情報が再マッピングされていると考えられます。
ここでもう少し、”視覚”であることを見直してみます。
まずは、オーラだけが”視覚”ではないということです。明るさや色が関係するのは、オーラだけではないはずです。
例えば肌の色や髪の毛の色の見え方に再マッピングされるかもしれません。
また”形”や”動き”に関しては、光るでもなく色がつくでもない場合です。
例えば、先述のオーラの部分が陽炎のように揺れて又は歪んで見える場合です。このパターンも実は非常に多いです。
”透明に見える”とよく言われます。この表現はよくよく考えると少し変なのですが、上記のように陽炎や歪みと考えると、決しておかしくはないでしょう。
気を見ようとすると、ゆらゆらと(時にはプルプルと)対象の一部又は全部が動いているように見えることもあります。特に視界のはじでとらえることが多いようです。
そしてこれらの、明るさ、色、形、動きは単体ではなく複合的に感知されることも多いです。
気を見ようと頑張ったけどいまいち見ることができないという方は、上記のように少し気づきのチャンネルを変えてトライしてみてください。
聴覚
次に聴覚です。
気を聴覚の共感覚でとらえる場合、一番多いパターンは耳鳴りのような音が聞こえるパターンです。その音色は人によってバラバラで、キーンと高い音であったり、ジジジと少し低音出会ったり、風や水の流れのような自然音だったりします。他にもいろいろなパターンがあります。
また聴覚としては、音の大きさ、高さ、音色と分類されます。
ですので、気を聴覚で捉えるばあい、直接何か聴こえるのではなく、聞こえた音が変化する場合もあります。(正確には変化したように聴こえる)
例えば、話している人(気を見られる側)の声が大きく聞こえたり、イントネーションが変わって聞こええたり、声色が変わったりします。非常に微妙な変化なので捉えることが難し場合が多いですが、そのようなこともあります。
味覚
次は味覚です。
気を感じようとすると、苦い唾液が出たり、酸っぱい唾液が出るように感じたりします。
もちろんその感じかたや強弱は人それぞれです。
味覚には、酸、塩、甘、苦、うまさがありますので、それぞれの組み合わせになります。
単独で感じることもありますが、微妙に味が混じったようになることもあります。
この組み合わせや持続時間などから、感じている気の情報を読み解く人もいます。
嗅覚
次は嗅覚です。
気を嗅覚の共感覚で捉えるのパターンで多いのは、有機物が焦げたような匂いや線香の匂いです。
ただし匂いは記憶に強く結びついていますので、人によってそのバリエーションは様々です。
気の情報を脳と心が感じ取り、自分の記憶と無意識にリンクして、匂いの種類に紐づけられます。
私の経験では、気功の訓練をしていない人でもこのことに気がついている人がいるようです。特定の場所に行くとその匂いがあるのでわかるなどですね。(ちょっと具体的にはここではかけないですが)
触覚
残るは触覚です。
五感の中で一番開発しやすい感覚です。
気の玉を感じるのはこの感覚がメインになります。
触覚は、触、圧、振動、温、冷、痛(かゆみ)の皮膚感覚がそれにあたります。
(実は皮膚感覚は体性感覚の一つて、体性感覚は、皮膚感覚と深部感覚からなります。この深部感覚については次回。)
圧の加減やパターン(振動)によって、感じる(再マッピングされる)感覚が異なります。ふわふわ、ツルツル、モワモワなどなど・・・・。
温冷は気を熱として感じる場合です。気の玉を暖かく感じたり、直接人体に触った時に特定の部位だけ熱く又は冷たく感じるなどです。
痛覚にマッピングされると、ピリピリやこそばゆく感じることになります。
これら触覚は、人体の構造的に多くの受容体(受容器、需要細胞)が至る所にあるため、手のひらに限らず、再マッピングの開発がやりやすい感覚です。
触覚の種類(受容体)によって、その人の得手不得手がありますので、色々と試して見ましょう。
また手にひら以外に比較的に感じやすい(再マッピングしやすい)のは、なんと言っても顔です。人中と呼ばれる鼻の下や、頬、額などが良いでしょう。
手のひらを近づけると、圧や熱を顔で感じることができることでしょう。
五感とその開発
色々と五感について述べてみましたが、気を感じるための共感覚で重要なのは、どこかに現れる再マッピング先の感覚を、注意深く感じることです。
往々にして思っていた(望んでいた)感覚と違うところで感じることがあります。
そこを見つけて伸ばすことで、他の共感覚の開発に繋がっていきます。そして自分の望む共感覚を得ていくことになります。
一つわかる感覚をよく感じることで、他の感覚やその感度(解像度)が上がっていくのです。
もちろんどうしても欲しい共感覚(まぁほとんどの人が視覚でしょうね・・・)をひたすら訓練していく方法もありますが、その時に重要なのは”楽しく”訓練ができるか?です。
なかなか上手くいかない共感覚の開発を楽しく続けられえるか・・・ですね。楽しくない訓練は長続きしないものです。
その点、望まない共感覚であったとしても、感覚のフィードバックがある方が楽しく続けられるのです。
今回はここまで
まだまだ書きたいことはありますが、次回に譲ります。
深部感覚=運動や挙重感覚が、IKTM流(私が修行してきたヒーリングメソッド:I had received the Knowledge and Trained healing Method.)の共感覚と関連があることを述べていきます。