統合医療の現実と気功の取り入れ方
ほんじつはおめでとうございます。The Kerria Sasaと申します。
今回は少しシビアな内容になります。
気功やヒーリング(民間療法と言う意味です。気やエネルギー、スピリットの概念の有無を問いません)と現代医療のかかわり方についてです。
私のブログ内でも一部病状に対する気功的アプローチの方法を紹介しています。
しかしいずれもまずはお医者さんにかかって、診断を受けて、そしてその追加施術として気功やヒーリングを行いましょう、と言う立場です。
さて、
今回は病気治療に気功やヒーリングを導入する際に考えなければいけないことを記してみます。
病気治療を気功やヒーリングのみに頼ろうとしている方たちへ。
そして、現実を受け入れることができない気功師・ヒーラーたちへ。
これから述べることは、あくまでも私の意見です。と言っておきます。
また本項では、代替医療=統合医療=気功や各種健康法を含むヒーリングと定義します。
気功師・ヒーラーが思ってること
気功師・ヒーラーはクライアントのQOL(クオリティオブライフ、人生の質)をあげることを使命としています。
病気治療のお手伝い、能力を開花させること、弱点を克服すること、ビジネスを思い通りに成功させること、すべてQOLの向上のためです。
よって、難病で苦しんでいる人には、その病気の対処をして、その人のQOLをあげたいのです。
気功師やヒーラーは日々精進し、クライアントに向き合います。
すこしでも良い結果を得るように全力を尽くします。
そして気功やヒーリングを受けるクライアントも、病院で治らないかもしれない病気であれば、気功やヒーリングで治したい。そう思う人は少なからずいらっしゃいます。
私たち気功師・ヒーラーもそう思っています。(治ると声に出して言い切ることはまずしません。でも心の中では。)
残酷な事実
気功や各種ヒーリングは統合医療と言われるものの一部です。(少し前は代替医療とも言われていました。)
巷には様々な効能をうたった様々な流派の気功やヒーリングや健康法が溢れています。効果がありそうな言葉が並んでします。
また医師や現代科学の専門家も多く参加している統合医療に関する学会も多くあります。
皆それぞれの理念のもと、人のために、人の健康のために、人の生活の質向上のために日々精進されているようです。
しかし私は、現代医学(標準治療など)があるにも関わらずそれを拒否して統合(代替)医療のみに頼るのは危険だと言わざるをえません。
以下の資料に目を通していただきたいのです。
現在でもなお死亡率の高いガンについての記述です。
(国立研究開発法人国立がん研究センターのHPより引用させていただきました。)
https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/05survivor/pdf/16OS.pdf
代替医療のみを選んでしまったがゆえに、死亡リスクが上昇している現実があります。
死亡リスクは2倍とあります。
(もちろん現代医療も治療できる癌であっても100%治るわけではない。)
癌にが効果ない?どういうことか?
有名人芸能人の方も標準治療または先進医療を受けたほうが良かったと思われる人が多くいます。
では気功やヒーリングは癌に効果がないのでしょうか?
私はそんなことはないと考えています。
人体科学会(http://www.smbs.gr.jp/)や日本補完代替医療学会(http://www.jcam-net.jp/index.html)などいくつかの学会で癌に効果がある可能性が報告されています。(絶対に治癒するとは書いていないですよ)
ではなぜ代替医療を選択すると死亡リスクが上るのでしょうか?
私が考える理由
担当した気功師・ヒーラーの腕が悪いからそうなったのでしょうか?(「自分は違う!」と言い切れる気功師・ヒーラーの方はいますかね?)
それも含めてまとめると以下の理由になります。当たり前と言えば当たり前です。
その1:効果の度合い
癌に効果があると自負する人(方法)でも受けた人が100%治るわけではありません。
超絶ヒーラーで癌・難病をバンバン治す人がいたとしても100%はありえないのです。(少なくとも私は見たことも聞いたこともない)
先程の「自分は違う!」と主張する気功師・ヒーラーの癌の治癒率は現代医学の治癒率にどれだけ優っているのでしょうか?
気功やヒーリングで何割の人の癌が治るのでしょうか?
又は死亡リスクがどれくらい良くなるのでしょう?
もちろん、気功やヒーリングで癌を治す人(方法)がいないとは言いませんが。
(私も気功で癌が治った例はいくつか知っています。)
その2:効果を出せる割合
癌に効果が出せる気功師・ヒーラーは全体の何%でしょう?
気功やヒーリングは、流派の得手不得手、人のスキル、習熟度、情熱(!)にその効果が依存します。
悪い言い方ですが、当たり外れがあります。
最悪なことに詐欺まがいのものも横行しています。
当たりの(癌に効果がある)統合医療及びその担い手はどれくらいある・いるのでしょう?
以上の効果の度合いと効果を出せる割合から集計をすると前述の資料のように散々な結果なのです。
現代医学の癌リスク軽減効果に比べて気功を含めた統合医療・代替医療の推しなべたリスク軽減効果が悪いのです。
現代医学で治りづらい病に対して気功やヒーリングを導入すべきか?
推しなべて統合医療は癌のリスクを下げていないわけですが、中には例外はあります。
少ない割合ですが、気功や各種ヒーリングで癌に効果がある場合があります。
またガンだけではなくその他の疾患に対しても同じです。
ですので、私の主張は以下になります。
現代医学をベースとして治療を受けて、プラスアルファとして統合医療(気功やヒーリング)を取り入れるべきです。
効果があるものに巡り会えるかもしれません。
試して見る価値はあります。
そしてもし取り入れた療法が現代医学の邪魔をするようなら、その療法はストップするべきです。
また現代医療では治療法や対処法が全くなく、一生苦しいまま又は死を待つのみの方に対して、気功やヒーリングを試すのは良いと思います。
この場合現代医学の代替として使用するわけですが、疾患の状況を客観的に計るためには医師の継続受診は必須です。(しかし治療法対処法が全くないのはかなり稀です)
では自分は?
私のこれまでのヒーラー活動の経験からは、がんは延命はできても完治は難しいと考えています。
(お前の腕が悪いだけじゃないか!おれは100%治せるぜ!という方は素晴らしいヒーラーですので、是非頑張っていただきたいです。ほんとに。)
中には延命・完治ではなく、少しでも長く動けることを目標に気功施術を受けた方もいます。
ある人はNo GOLF, No LIFEと言われていました。(プライバシーの都合上一部内容を実際の発言から修正していますのであしからず)
「今日も朝(ゴルフに)行ってきました!来週も行きたいです!」
と最後の最後まで大好きなゴルフを楽しむことを優先していました。
おそらく入院して外科手術と抗がん剤治療をすることで生存時間は長くなるとは思います。
しかしその結果ゴルフを満足できなくなります。そのほうが我慢ができなかったのです。
お医者さんにかかりながら、気功で抗がん剤の副作用と体の可動域をキープするような施術を行いました。(強がりがあったのかはわかりません。もちろん、もしかしたら、ひょっとしたらの期待がゼロではなかったでしょう)
パートナーの方は最初は入院による治療を望んでいました。
しかしその方が亡くなった後に、
「人として尊厳をもって生ることができました。ありがとうございました。」
と、泣いたような笑ったような顔で報告していただきました。
もちろん心の奥底で私をどう思っていたのかはわかりません。(憎んでいるかもしれない)
病気への施術を行う気功師・ヒーラーは色々考えることがあるかな、ということで私のエピソードを紹介してみました。
ほんじつはここまでといたします。