無意識の気功施術はゴール達成と同じ
ほんじつはおめでとうございます。The Kerria Sasaと申します。
本稿では、施術をする実体験のなかで長年疑問に思っていたことの一端がほどけそうなので、シェアしたいと思います。
気功・ヒーリング初心者の方にはちょっと難しいかも?しれませんが。すみません。
臨場感と抽象度のおさらい
以前の投稿で、より具体的で臨場感が高い施術よりも、抽象度が高いほうが結果が良いことがあると記しました。
これは気功をやるうえで永遠のテーマです。
抽象度を上げると臨場感が下がる。
臨場感が下がると気功にならない・・・・
そしてここでの臨場感とは、施術を行っているときの感覚や手触り(?)のことを言っています。
施術をするうえで、”超”目の前のことに関しての臨場感を感じようとしているわけです。
邪気を感じようとか、気の玉を押し入れる感覚ががはっきりあるとか・・・
施術の大目的=ゴールはなんだっけ?
ここで考えるのは施術の大目的です。
大きく目的をとらえるとおそらく(?)それは、クライアントが望む姿になること、だと思います。
病気の人は”病気が治ってゴルフをする”や、能力を向上させたい人は”なりたい姿”などですね。
よってその大目的に応じた臨場感が施術の間は欲しいはずのなのです。
(ヒーラーとクライアントの両方が持ったほうがよいですね)
しかし前節で記した施術の臨場感は大目的の臨場感としては極々限定的です。
技術を働かせるだけの目的に関連する臨場感ですね。
施術を行う際に、本来の大目的=ゴールに対して臨場感をもったほうがい良いのではないか?とは容易に思いつきます。
しかし、最終的な大目的=ゴールの臨場感は感じづらいことが多いです。(あいまいであったり、ヒーラーに伝えないことも多い)
そこで、目的を細分化して施術することを行います。
例えば病気に対する施術では、症状、原因などに合わせた小目的を設定して施術します。
たとえば、痛みをとる、原因の病巣の縮小、体力の増進など、すこし抽象度を下げた小目的=施術を行うために必要なゴールを設定しながら、施術を行うわけです。
さて、ようやくここで本稿の最初に書いた長年の疑問の登場です。
IKTM流(私が修行してきたヒーリングメソッド:I had received the Knowledge and Trained healing Method.)の気を送る技術を行う際についてです。
人体機能の改善(血流量の改善など)を促すために、意識を集中して解像度高く部位を細分化した意識で気を送ります。これがスタンダードな技術の考え方です。
しかし、気を送る前にどのような施術をするか宣言して、その後無心で気を送る(対象すらフォーカスしない)方が効果があることが多々ありました。
当時はなぜそのような結果になるのか?よくわかりませんでした。
当時の私の解釈は以下のようになります。
気を患部に送る際には意識の集中と体のリラックスが求められる。
体に力が入っていると気が滞ってしまうため、リラックスが必要なのである。
しかし、極集中すると体のどこかに力が入りリラックス状態では無くなることが多々ある。
そのため体の力を抜きリラックス状態をキープするために、あえて集中を必要としない状態を作り上げるのだ。
・・・としていました。
まぁこれも間違いではないのですが、ヒーリングを習い始めた初心者の方には当てはまらない(同じことやっても効果が出ない)ので、どこか抜けがある内容だと思っていした。
コーチング理論登場
ここで颯爽と(?)登場です。
認知科学式気功(技術)はコーチング理論と非常に密接な関係にありますので。
(認知科学式気功の理論の生みの親と、コーチング理論の生みの親は同じ人ですからねぇ・・・)
コーチングの理論を誤解を恐れず極々単純に言うと、
”ゴールの臨場感があれば、その状態になるように無意識が働く”
となります。(かなり荒い言い方ですがご勘弁!)
この理論を基に、先ほどの問題(宣言して無心で気を送る方が結果が出る)を考えてみます。
小目的は”人体機能の改善(血流量の改善など)”となります。この結果を出すために細かい指示をしながら気を送るわけです。
ここでもう一つ覚えておくことがあります。
気の技術が有用であるとするならば、気の技術の効果がでない原因は、治る(効果がある)工程やどこをどのようにフォーカスした施術・技術適用をすればよいかが不正確なためいうことです。
”どのような施術をするか宣言”することで、小目的のゴールを言語化で明確化し臨場感をあげ、”無心で気を送る”ときには、無意識が感覚と知識と経験を使って、施術の最適解(工程や技術の適用)を行っている状態となっている、と解釈できます。
無意識が働いて、ゴール(小目的=人体機能の改善)を達成しているのです。
また”初心者はあてはまらない”のは、施術に必要な知識と技術と経験がないため、無意識も働きようがないという説明ができます。
(人は知っていることしかできません。無意識も同じです。)
ゴール達成に似ている
まとめます。
ふたたびここでザックリコーチング理論です。
- 正しくゴールを設定すると、努力はいらない。
- 無意識が働いて、そのゴールに向かて行動してしまう。
これを、ヒーリング時の状態に置き換えてみます。
- 何をするか明確にゴールを設定すれば、過度な集中を必要とする施術はいらない。
- 無意識がこれまでの経験と技術から最適解を割り出し、設定したゴールになるように働く。
- それには、知識と経験と技術の積み上げは必要。
となるでしょう。
気功やヒーリングの施術には、ゴールが必要であると新ためて考えさせられます。
大きな目的=クライアントのなりたい姿もそうですが、
小さな目的=施術の方針などもきっちりとゴールとしてとらえることが重要なわけです。
ほんじつはここまで
ちょっと長くなりましたが、認知科学式技術の深淵の一端を感じとっていただければ幸いです。