霊術と気功を伝統と科学で学ぶブログ

Sun-Light Yellow Arts :あともう一つの解決方法をあなたに

スワイショウって気持ちいいね

ほんじつはおめでとうございます。The Kerria S と申します。

今回は認知科学式気功やIKTM流(私が修行してきたヒーリングメソッド:I had received the Knowledge and Trained healing Method.)と違って、伝統的な中国気功の簡単なワークを紹介します。私も気功をやり始め(すごい昔・・・・)はよくやっていました。

スワイショウといいます。

名前は異なったりすることはありますが、色々な流派で採用されているワークです。

非常に簡単で老若男女だれでもできます。また”動く禅”とも言われたりします。

詳しいやり方はググっていただければいくらでも出てきますので、本稿では実際に行う際のコツや考え方を解説します。

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私のリラックス空間。明治神宮

スワイショウとは

とはいえ簡単に説明します。

立位で、脱力した腕を、連続的に同じリズムで振り動かすものです。

腕は肩から動かします。前後に振る方法と、体をひねってデンデン太鼓のように腕をまとわりつかせながら振る方法があります。(前後に振る方法は高藤仙道などいくつかの流派ではハイワンと呼んでいます。体をひねる方法は西野流呼吸法では華輪(かりん)と呼んでいます。)その他のバリエーションとして、腕を左右に振ったり、腕を前後に互い違いに振る方法などがあります。おそらくもっといろいろある事でしょう。

スワイショウの代表的な効果は、①リラックス、②肩周辺の血流改善です。取り合えずこれを目指せばOKです。

流派によっては、連続して腕を振ることで邪気を体の外へ出させ、気血の詰まりが解消し気的なエネルギー循環が改善する、といった気の作用に重きを置いて説明することもあります。

また武術の準備運動として行う場合は、ねじるスワイショウにより下丹田の位置を適正化し重心を落とすことを主眼に置いたりします。

このように色々効果はあると言われていますが、認知科学式気功を行う人は上記①②と考えるのが合理的かと思います。

スワイショウをするときに気を付ける事

腕を前後に振るスワイショウとひねるデンデン太鼓スワイショウの共通項目について

  • 両足は肩幅に開いて、足を並行にそろえて。やりにくかったら少し広げてみる。
  • ひざは緩める。背筋を立てて、仙骨を立てる。(多くの中国気功の基本の形)
  • 全身を意識的に力を抜いてください。無意識に力が入る体勢になっていることがあります。
  • 呼吸は気にしない。流派によっては動きに合わせる流派もありますが、リラックスの邪魔になることが多いです。
  • 目は閉じても開いてもよい。
  • リラックスできる音楽を聴きながら行うのはありです。ただし画面に集中してしまうテレビなどは避けたほうが良いでしょう。
  • 入静(瞑想状態、深いトランス、変性意識状態)は、なったらいいなぐらいの気持ちでよい。
  • 時間は長すぎないように。流派によっては数時間でも行わせるところがありますが、目的の主眼はリラックスですので、あまり長い時間は意味がありません。もしリラックスできないときは、いったんやめて時間を空けてから行う方が良いです。(伝統気功のひとに怒られそうですが)

前後のスワイショウのコツ

  • 手のひらを下に向けて行うとよいです。
  • 前方に振る際は肩より上にしないのが基本です。ただしリラックス状態との差異を確かめるためにわざと大きく振って肩の高さを超える動きをするのもありです。
  • 体は前後に自然に揺れます。腕が前に行くときは体が後ろに、腕が後ろに行くときは体が前に。
  • 腕を完全に脱力します。その方法として、①肩の高さから降ろすときに完全脱力で腕全体を落とすように、②振り子を想起して腕を振ることで脱力する、などがあります。

ひねるスワイショウのコツ

  • 首は無理にひねらない。自然にしておく。
  • 脊柱を中心として、ひねる。
  • 最初はゆっくりムリなく。慣れてきたら、はやく大きくしていく。
  • ひざに負担がかからない範囲でねじる。

スワイショウを行った後

  • リラックスをして、体の状態を感じてみる。リラックスをしている自分の体を認識しましょう。そして記憶しましょう。このとき、立っても、座っても、横になってもよいです。
  • もし力が入っている場所が合ったら、そこをリラックスさせるためにはどのように動かせばよいか考えて、やり方を工夫してみましょう。リラックスする(させる)には、スワイショウを行う際にそこがゆるゆると動くように意識してみましょう。
  • すでに何らかの気功を練習している人であれば、手のひらに気感があるはず。じんじんした感じ、膨れた感じ(血液が集まったためと理解できるが、それ以外の感覚をよく観察してみる)などなど。

なぜスワイショウを紹介したのか?

それは、リラックスをしてほしいからです。前記しましたがスワイショウ自体は様々な意味付けや効果効能がうたわれています。しかし私はリラックスを”作る”ためのワークとして紹介したかったのです。

実はじっとした状態でリラックスがうまくできない人が見受けられます。そういった人がリラックスして気功の練習を行うために、このスワイショウが役に立つと考えているためです。

気をなかなか思うように感じることができない方は、リラックスするためのツールとしてご活用ください。リラックスしないと気は感じることができないので。

色々な先生・流派のレクチャーや伝授を受けたけど、実は気が感じられないんだよね・・・・な人はお試しあれ!

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