ヒーラーのおごり
ほんじつはおめでとうございます。The Kerria S と申します。
本日はヒーラーのおごりについて考えたいと思います。
「何であんなに偉そうなの?!」
これは、私の遠い親戚の女性が発した言葉です。気功師(ヒーラーのですね)に対して持っている感想(?)です。もう15年ほど前になります。
とあるきっかけで私がその方に気功をやっている旨話をしたのがきっかけでした。
私「気功をやっています」(当時は便宜上ヒーリング技術を気功と称していました)
女性「そうなの?ちょっと聞きたいことがあるんだけど?」
私「はぁ、何でもどうぞ」
女性「近くの気功やるところに行ったんだけど、なんであんなに偉そうにしてるの?
なんかすごい嫌だったんですけど!」
私「(いや、私に言われても・・・)そんなに偉そうだったんですか?」
女性「そう! 偉そうに、決めつけて、命令口調で、ほんと嫌だった!!
もう行かない!」
私「(いやだから、私に言われても・・・)」
女性「あなたもそうなの!?」
私「(ああ、こういうことか。ためされてるなぁ。うーーん。)
いやいや、私は違うよ。気功は病を治すお手伝いをするだけだよ。
治すのはあくまでその人の治癒力なんです。
だからその人が望む姿とそれに近づくためのどのような気功施術をするか説明して
納得しながら施術をするんだよ。偉そうとか命令とかないよ。」
女性「じゃぁなんであんなに偉そうなの!?」
私「(知らんがなは言っちゃだめだな・・)多分その人の営業スタイルだと思う。
人によっては、強く命令された方が楽な人もいるんだよ。
決めつけてこれやっとけ!と言われた方が気が楽になるひとは一定数いるんだ。
だからその気功師はそういう人をお客さんをとりたいんじゃないかな。」
女性「ふーん。そういうものか・・・。私は合わない人だな。」
私「そうなんですね。(ホッ)」
こんな感じでした。(心の声は秘密です)
本当に営業スタイルだったのか?
もちろんその気功師とお会いして話をしたわけではありませんので、本当のところはわかりません。もしかした違うのかもしれません。単なる性格であったり、虫の居所が悪かったのかもしれません。
ここで考えなければいけないのは、その気功師が「治してやってるんだ」といったことを本気で思っている場合です。
色々な考え方はありますが、私はこの考え方はヒーラーの”おごり”であると考えています。
確かに気功を代表とするヒーリングや気を使ったメソッドには様々な可能性を秘めていると思います。たまにですが奇跡としか思えない治癒を起こすこともあります。
しかしそれは、気功師ヒーラーだけの力ではありません。気功師、クライアント、気功師の師匠や参考にしたもの、クライアントの家族、すべての縁が折り重なって結果が出ているはずです。ですから気功師が偉そうというのは、意味が分かりません。
(もちろん、クライアントの意識を変える必要があると判断した時にわざと強く言うテクニックもありますが、それはあくまでテクニックの話です。当然フォローもしますし。)
ヒーラーのダークサイドの一つ
偉そうにふるまってしまうパターンはまだまだあるのですが、一つ言えるのは、この「なおしてやってるんだ」はヒーラーのダークサイドといえます。
気功を行うことで全能感(俺ってすげーやつだろ?)が増し、その結果人を上から見てしまうのです。傍から見てると非常に滑稽ですよね。自己肯定感が大きいのはよいのですが、礼節が必要です。ちなみに礼節とは、「礼儀」と「節度」です。
うーん、またちょっとおっさんくさいなぁ。こっちも気を付けなくては・・・。